仕事初めの今日、身支度していたら友人から暗い声の一報。
「伊藤二子さんが亡くなった、、、」
30歳位年上だが、この10年来親しくさせていただいている青森に暮らす造形作家。
店にも2度ほどお招きしてお話会を開いたことがある。
小柄な高齢の女性のどこにそんな力が潜んでいるのか、特注の巨大なパレットでキャンバスに向かわれる姿を想像すると、身を削ぎ落とすような精神の気迫が伝わる気がする。
しかし、他者に向かわれる時は自分への厳しさとうってかわりお話し好きで、八戸弁の柔らかさにうっとり聞き入ってしまう。
大好きな方であった。
八戸からは瑞々しいことばを綴った便りと共に色んな品が届いた。
自ら漬けられた沢庵、新鮮なイカの塩辛、箱一杯に敷き詰められた黄金色の食用菊、摘まれた蓬が溢れるほど入った手作りの蓬餅、そして林檎!
色も形もあまりにも個性的な巨きな林檎、二子さんの深い眼差しを感じながらじっくりと味わいたい。
・・・・・昨夜、遅く書いたので日付けが一日ずれ、伊藤二子氏2019年1月5日永眠。
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オリザ (日曜日, 12 1月 2020 23:31)
去年の12月に知人宅で、偶然目に留まったカレンダーに強烈に惹かれました。それが、伊藤二子さん。彼女のことが知りたくてかけらでもと、探してました。明日、国立でライブがあり、その前にそちらに伺う予定です。なんと、また偶然が重なりました。伊藤さんの作品に、会えますように。